商品撮影の基礎知識

                                    
商品撮影の基本セットを知ることで、商品撮影がシンプルに理解できます。
ネットショップの経営者など頻繁に物の撮影をされる方に是非知って頂きたいと思います。

商品撮影ブースのセッティング

商品撮影ブースのセッティング

登場する道具

・ポールキャット

・クロスバー

・デフューザー

・背景紙

・ライト

ポール、オートポールとも言う。上部にスプリングが組み込んである。

ミニクロスバーとも言う。

デフューズペーパーとも言う。

バック・グランド・ペーパー

写真電球あるいはストロボなど。

1、4本のポールを使って小さな四角い部屋を作ります

     ・ポールは天井と床をスプリングで押さえ、頑丈な柱になります。

2、クロスバーという鉄の横棒を左右に一本ずつ渡します

3、その横棒にデフューザー又はトレーシングペーパーなど

  の半透明の光を通す白い紙を張り込みます

4、背景紙をセットして完成です。
  商品をセットする小さな部屋ができました

参考までに、この場合のセットサイズは:高さ120cm,横幅120cm,奥行き110cm


この小部屋が撮影セットの基本構造です


この小部屋にライトを当て、照明すると
  デフュザーやトレペが光を柔らかくし
  強い影が出なくなります


また白い紙が周りを覆っていますから
  均等に商品を照らし出します


紙の覆いによって周りの余計な物の
  映り込みも防いでくれます。

驚くほど綺麗な光の小部屋ができます

紙からライトを離して遠くにするほど光が柔らくなります。

近づけるほど光は強く、コントラストがつきます。

タングステンの場合は近づけ過ぎると紙が燃えてしまいます。要注意です。


光沢のある金属製品などを撮る時は、周りの物が写り込まないように、
白い紙(ケント紙)などを被写体に映し込むことでスッキリと仕上がります。

この場合、白の映り込みの強さを調整しながら、紙の角度や距離を確かめながら自然な感じになる様、紙の位置を決めます。

紙の位置を遠くするとより大きなサイズの紙が必要になる事もあります。


製品の姿をより魅力的に表現した描写となり、
シンプルで美しい絵作りが可能です。


あとは紙の外側からライティング(照明の当て方)を工夫して撮影します。



シンプルなこのセットは、物撮り(ブツドリ)のほとんどの悩みを解決してくれます。

この基本にもとずいて自作のセットを手作りするのもアリですね。工夫次第で底コストでコンパクトなセットができると思います。

オークション出品の写真などでしたら数千円のキットを買って撮影するのもありですが、

ご自身でネットショップなど経営されてる方でしたら、ある程度大きさのある自作のセットを作るほう遥かに多様なセッテイングが可能になります。

ホームセンターなどで部品を探し、自分で組み上げ、文具屋さんやヨドバシカメラのような、大きな機材店でデフューザー(樹脂ペーパー)を買ってセットすれば完成です。

冒頭の写真を参考にして何が必要か、考えながら作ると良いと思います。

天と床で支えなくても、簡単な枠組みを作れれば良いのです。

折りたたみ式が作れるようでしたら完璧ですね。

仕上がれば冒頭の写真にあるセットと同じ効果が得られます。

要はデフューザーの張り込みがしっかりできて、背景紙が自由に交換できれば全てクリアーです。

ライティングなどと大げさに考えなくとも、
ライトをどこから照らそうが、

大雑把な感覚で、綺麗な商品撮影ができますよ
大きくなければフィルム撮影もOKです。
フィルムでもOKなのでデジタルなら問題全く無しです。

映り込みや物の輪郭(エッジ)をよく見て
カバーしきれない部分は反射板などで調整します。